ecoみやざき 環境ひむかNo.64 2006夏号 HOME 環境保全 自然保護
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 ● 懐かしいと思える体験の場所に
静かに春を待つ湿原 高鍋湿原を訪れる年配者は、口々に「懐かしい。昔田んぼに生えていた。子どもの頃に見た」と笑顔で言われるそうです。岩村さんは「癒される場所というのは、子どもの頃に遊んだり、楽しい思いをしたことが原点だろう。その体験がないと、癒される感覚はわからないんじゃないか」と言います。
 高鍋湿原は、昔日本のどこにでもあったような自然の風景を思い出させてくれる場所。心の原風景ともいえる湿原です。植物や昆虫を観察できる環境を整えて、子どもたちの記憶に残る体験をしてもらいたいと、春を待つこの時期にも岩村さんらの努力が続いています。
 
岩村 進さん
岩村 進さん
(高鍋湿原保存会顧問)
高鍋西小学校の校長を勤めていた1983年に初めて訪れた高鍋湿原の魅力にひかれ、退職後もボランティアで湿原の維持保存に努めている。
湧き出した水が奥の林から流れを作って池に注ぐ様子
湧き出した水が奥の林から流れを作って池に注ぐ様子がわかる
林のふちにある湧水点
林のふちにある湧水点。
湿原の数カ所にこうした場所がある
高鍋湿原
児湯郡高鍋町大字上江高平
一般公開期間: 3月下旬〜10月末
開 園 時 間: 8時30分〜17時(7、8月は18時まで)
入 場 料: 無料
交 通: 国道10号から県道44号で西都方面へ約4キロ。めいりんの湯を右折して直進。
お問い合わせ: 高鍋町教育委員会
TEL.0983-23-3326

宮崎県の指定希少野生 動植物に5種追加
〜宮崎県野生動植物の保護に関する条例〜
 野生動植物の保護に関する条例に基づいて、これまで37種を指定希少野生動植物に指定していましたが、平成18年11月16日付けで次の5種を追加し、全部で42種となりました。
 指定希少野生動植物に指定されると、山などでの捕獲、採取、殺傷、損傷が禁止となります。
カザグルマ(キンポウゲ科)
カザグルマ
(キンポウゲ科)
ベニバナヤマシャクヤク(ボタン科)
ベニバナヤマシャクヤク
(ボタン科)
サクラソウ(サクラソウ科)
サクラソウ
(サクラソウ科)
エヒメアヤメ(アヤメ科)
エヒメアヤメ
(アヤメ科)
カンラン(ラン科)
カンラン
(ラン科)
条例に関する
お問い合わせ

宮崎県環境森林部
自然環境課
TEL.0985-26-7291
FAX.0985-38-8489


自然保護推進員

自然保護推進員
私の自然保護活動
小手川 利彦さん 田野にはまだまだ大切に残したい自然があるんです
 田野町自然保護推進員会の会長を務める小手川利彦さん。4年前に町の広報で推進員の募集を知り入会。それ以前から趣味のキノコ狩りをきっかけに博物館の学芸員と交流を持つなど、自然への高い関心を持っていました。当時の推進員会はわにつか渓谷いこいの広場を中心に、周辺に自生するシュウメイギクやキバナノホトトギスの保護、テングス病にかかった桜の手入れなどを行っていました。「中国大陸原産のシュウメイギクがなぜこんな人里離れた場所に自生しているんだろうと思ったとき、わにつか山に伝わる百済王伝説が思い浮かんで、何か関係があるんじゃないかなんて思ったり。想像するだけで楽しいでしょう」
 そうした活動の一方で、「自然保護は植物だけではない、他にも田野の自然を見てみよう」と、子どもの頃遊んだ山に入ってみると、オオイタサンショウウオが今も水たまりに棲息していました。それから子どもたちを連れて観察を続けています。「私たちの世代が自然の中で遊び、たくさんのことを学んだように、今の子どもたちにも自然の楽しさ、恐さ、そして生きるということを、自然から感じ取って欲しい」。推進員会ももっと積極的な活動を目指し、昆虫でも鳥でも会員が関心を持つことを調べながら、田野の自然を維持し、子どもたちに伝えたいと考えています。

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