ecoみやざき 環境ひむかNo.64 2006夏号 HOME 環境保全 自然保護
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自然の恵みが人を呼ぶ里日之影町森林セラピーの魅力を探る
 

日之影川沿いの道 まだ耳慣れない「森林セラピー」という言葉。林野庁と社団法人国土緑化推進機構などで構成される森林セラピー実行委員会が中心となって行われている事業で、今年4月18日、全国から応募のあった中から第1期10カ所が認定されました。
そこに九州で唯一選ばれたのが、日之影町です。森林セラピーの魅力を探るべく、日之影川沿いの道を歩いてきました。


  ●森林セラピーとは?

 まず、森林セラピーの定義を、日之影町役場森林セラピー推進係の工藤富士さんに説明してもらいました。
「森林セラピーは、森の自然が彩なす風景や香り、音色や肌触りなど、森の命や力を感じることによって、心身の元気を取り戻させるものです。これまでも、森林のストレス解消などの効用が知られ『森林浴』として親しまれてきました。現代社会において、こうしたストレス解消効果への関心はとても高くなっていることから、森林のもつ生理的なリラックス効果などの科学的な解明が始まったのです。森林セラピーの研究は、科学的な根拠に基づく健康増進やリハビリテーションのための効果的なメニューの確立を進めていて、その実践の場として今回第1期として10カ所が認定されたのです。将来は、森林セラピーが健康保険の適用になるかもしれません」


  ●森林セラピーの仕組み

森林セラピーの生理的実験例 森林セラピーには「ウォーキングロード認定」と「セラピー基地認定」の2種類があり、日之影町は滞在型のセラピー基地の認定を受けました。
 認定のために行われた現地での生理実験調査は、日之影川沿いの日之影キャンプ村と石垣の村・戸川の間にあるトロッコ道跡。「トロッコ道ウォーキング」として年数回のイベントが評判になっている道です。
この道は川のせせらぎがどこまでも一緒についてくる、幅3メートルに満たない土の道。覆うような木の枝が陽差しを遮り、冷んやりとした空気には、きっとマイナスイオンやフィトンチッドがいっぱい……。景色を楽しみ、道草しながら歩きたい道でした。
 今回の生理実験調査では、認定された各地で、森林のリラックス効果を示す実験結果が出ています。例えば、都市部との比較で、脈拍数が減り、血圧が下がり、イライラを静める副交感神経の活動が活発になるなどです。こうした研究が進めば人々の関心も高まり、森林セラピー基地としての日之影町がクローズアップされてくるでしょう。
※フィトンチッド…樹木から放散されて周囲の微生物などを殺す働きをもつ物質。


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