自然保護
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国内最大規模の照葉樹林が残り、ユネスコエコパークにも登録されている綾町。小西さんは生まれ育った綾町の山や里山の魅力を伝えるため、幅広い活動を行っています。環境省の「自然公園指導員」として27年間、九州中央山地国定公園でガイドや自然保護指導を行ってきました。その功績が認められ、令和3年秋、
藍綬褒章
(
らんじゅほうしょう
)
を受章しました。
小西さんは狩猟歴36年の猟師。「綾猟友会」の会長を務めており、猟期には週2回、仲間と照葉樹林の奥山に分け入って猟を行います。綾町の山を知り尽くす小西さん。「山は行くたびに違うし、猟では毎回色んなことが起こる。だから面白い」と山と猟の魅力を語ります。
猟師の大切な役割に、年間を通しての有害鳥獣の駆除があります。猟師は奥山の動物を捕ることを猟、里山の動物を捕ることを駆除と言って区別します。里山に現れたサルやイノシシ、シカなどは農作物を食い荒らすなどの被害をもたらすため、駆除が必要。その数は綾町で年間数百頭に及ぶといいます。長年山を見てきた小西さんは里山に野生動物が増え、人間との棲み分けのバランスが崩れていると感じています。里山は野生動物と人間それぞれの生活領域の境界でした。「農業の後継者不足などにより耕作放棄地や荒れた里山が増え、里山が失われかけていることが原因」と危機感を募らせます。
小西さんは地元である
上畑
(
うわばた
)
地区を中心に山歩きや里山歩きのイベントを開催。「動物の足跡や鳥が木をつついた跡など、山は"点"で見ると面白い。自然は特別なものではないですよ」と自然への近づき方をアドバイスします。時にはけもの道やイノシシが体の汚れを落とす場所「ヌタ場」などへも案内。猟師の立場で、綾町を訪れた人や地域の子どもたちに人と自然との共生、里山の大切さを伝えています。
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