ファッションロスについて考えよう

 まだ着られる服が廃棄される「ファッションロス」(衣服ロス)が、環境問題となっています。国内で1年間に供給される服はおよそ35億着で、環境省によると、2020年の供給量は81.9万tでした。これに対し、家庭からは75.1万tが手放されると推計されています。その中で、リサイクルやリユースのために手放される衣服は約32%にとどまり、残りの約68%はごみとして廃棄されるという現状があります。  大量の衣服のごみは焼却・埋め立てにより、温室効果ガスの増加につながり地球温暖化を加速させる原因の一つとなります。このような現状から、環境負荷を考慮したサステナブル(持続可能な)ファッションへの取り組みが国やアパレル業界で進んでいます。  私たち消費者も衣服を捨てないことにつながる衣生活を実践してみましょう。衣服の手放し方には様々な選択肢があります。日本人には「おさがり」を大切にする心があります。今は古着店やリサイクルショップ、フリマアプリなどを利用して気軽に譲ったり、譲ってもらったりすることもできます。衣服を持ち過ぎないこと、大切に着ることも意識して、購入から手放す時までを見直してみましょう。

衣服ロスを減らすために今すぐできる行動
サステナブルファッションを目指そう!

① 買う、選ぶ

・本当に必要な服か見極めよう
・長く着られるデザインや品質の良い衣服を選ぼう
・リサイクルショップ、古着店、フリーマーケットなども利用しよう
・再生原料や再利用原料で作られた衣服に目を向けよう

② 着る

・リフォーム、リメイクなどのお直しで長く大切に着よう
・家族や友人と服をシェアするなどリユースでファッションを楽しもう

③ 手放す

・人に譲ったり、古着店へ持ち込んだりしよう
・資源として自治体や店舗に回収に出そう(リサイクル)
・途上国に送って支援しよう
途上国支援の活動団体
・BAJ(認定NPO法人ブリッジエーシアジャパン)/古着リサイクルプログラム「フルクル」
・日本リユースシステム株式会社/古着deワクチン
・JRCC(特定非営利活動法人 日本救援衣料センター)

「環境パネル展2021」で再生原料素材の衣服を展示

 令和3年6月、イオンモール宮崎にて「環境パネル展2021」を開催しました。「サステナブルファッション」のコーナーを設け、海洋プラスチックや廃棄されたペットボトルなどから作られた衣類や古着から回収したダウンで作られたダウンジャケットなどを展示しました。 (主催:宮崎県 環境みやざき推進協議会)

出典/環境省 ホームページ (https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/)
令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務 -「ファッションと環境」調査結果-(日本総研)(環境省)を加工して作成

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