
食品の容器やレジ袋、ペットボトルなど、プラスチックごみは身の周りにあふれています。適切に処理されなかったこれらのごみは、紫外線による劣化や波で細かく砕け、マイクロプラスチックとなって、川や海を汚染します。また、歯磨き粉や洗剤などに入っているスクラブ剤も、排水といっしょに流れ、川や海を汚染する一因となっています。
このように海へ流出するプラスチックごみは、少なくとも年間800万トン。微細なマイクロプラスチックは、自然には分解されず回収も難しいため、蓄積の一途をたどり、海洋生物に深刻な影響を与えています。
2018年6月、カナダで開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)では、海を汚すプラスチックごみ問題の解決に向けて、「海洋プラスチック憲章」がまとめられました。リサイクルなどの数値目標や具体的な行動を求めるこの取り決めに、日米を除く5カ国が合意。解決へ向けて動き始めています。
日本は、「プラスチック資源循環戦略」の検討に入りました。その内容には、使用済みプラスチックの回収と再利用の徹底をめざし、使い捨て容器や包装の削減を図ることが盛り込まれています。加えて、化石燃料由来のプラスチックから、自然由来のバイオプラスチックへの代替も目標とされています。
Copyright© 2018 ecoみやざき All Rights Reserved.