耳や目の感覚を研ぎ澄まして
 よく晴れたこの日は、絶好のバードウォッチング日和。探鳥会は平和の塔前からスタートです。まずは「音いくつ?」という耳のトレーニングを行います。1分間、両耳に手をあてて耳を澄まし、すべての音に意識を集中します。すると、人の声、風の音などの中にヒヨドリの「ピヨピヨ」、シロハラの「カチャカチャ」など、鳥の声に気づきます。声を聞き、その方向を見て姿を確認するのが鳥に出会うコツです。慣れると、声を聞いただけでその種類の鳥が何羽いるかを瞬時に聞き分けることができるようになります。 歩きながら耳を澄まし、林の中、空や足元に目を凝らします。樹木の茂るはにわ園ではシロハラ、シジュウカラなどを確認。運動広場ではキセキレイが水辺で虫を探す姿や、ハイタカが翼を大きく広げて旋回する姿を見ることができました。 紅葉の越ヶ迫池と新池では、コガモ、ホシハジロなどのカモ類、カイツブリなど冬の水鳥が見られました。ホシハジロは茶色の頭、キンクロハジロは金色の目。水辺の鳥は体の形、顔の模様や目の色などの特徴に注目して望遠鏡や双眼鏡をのぞくのがポイントです。翡翠色の羽を持ち「水上の宝石」といわれるカワセミを見ることができた参加者もいました。 この日見ることができた野鳥は、なんと31種類。そのうち8種類が冬鳥でした。

知恵と本能を発揮する冬鳥
 冬鳥の特徴に、混群を作って行動するという習性があります。混群とは、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラなど異なる小鳥が入り混じって群れをつくること。混群に対して外敵は戸惑い、標的を絞りにくくなります。身を守るための鳥の知恵です。 また、宮崎では越冬ツバメが見られます。一般的にツバメは南の国で越冬するので、これは温暖な宮崎ならではの特徴です。

探鳥会を自然に親しむきっかけに
 日本野鳥の会宮崎県支部は結成52年目。人と野鳥が共生できる環境を守るため、自然保護活動も行ってきました。例えばバードストライクの可能性のある中九州大仁田山風力発電所設置に対して、鳥と自然環境に配慮するように求める意見書を提出しました。 探鳥会に家族で参加する小林市三松小2年の藤本心奏ちゃんは小さな頃から鳥が大好き。「将来は絶滅危惧種の鳥を守りたい」と目を輝かせます。「子どもの頃からの関心は大事」。同支部は家族での参加を呼びかけます。 「一つ知れば、どんどん知りたくなる。鳥からは生きる知恵をもらえます」と野鳥の魅力を語る支部長の岩切久さん。自然の移り変わりを感じられることもバードウォッチングの醍醐味。野鳥の観察を通して虫や動植物、野鳥と自分たちを取り巻く自然環境にまで、思いを巡らせることができます。

ビギナー向け探鳥会
宮崎神宮(宮崎市) 原則第1日曜日
市民の森(宮崎市) 2月10日(日)
上米公園(三股町) 2月11日(月・祝日)
城  山(延岡市) 原則第2日曜日
西 都 原(西都市) 3月21日(水・祝日)

問い合わせ/日本野鳥の会宮崎県支部 ☎︎090-6637-7962(田辺)
※ホームページで詳しく案内しています。
http://wbsjmiyazaki.wixsite.com/bird  

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