PCBの処分期限が迫っています

PCB廃棄物

 PCB廃棄物は、PCB濃度等により、高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類されます。
 日本では45年前に製造が禁止された化学物質「PCB」。
 現在も古いビルや施設の電気機器などにはPCBが残されている可能性があります。

PCBってなに?

 PCBとは、ポリ塩化ビフェニル(PolyChlorinatedBiphenyl)の略称で、人工的に作られた主に油状の化学物質です。絶縁性が高い(電気を通しにくい)、燃えにくい、水に溶けにくい、熱で分解されにくいなど、化学的に安定した性質を持つことから、昔は送られてきた電気の電圧を変えるトランス(変圧器)や、電気を一時的に蓄えて電圧を調整するコンデンサー(蓄電器)などの絶縁油として、町中の工場やビル、電車などで使われていましたが、その毒性が明らかになり、現在は製造も輸入も禁止されています。

どんなふうに危険なの?

 PCBは脂肪に溶けやすい性質を持つことから、食物連鎖などで生物の体内に徐々に蓄積しやすく、人体に入ると様々な症状を引き起こします。
 中毒症状として、目やに、爪や口の口腔粘膜の色素沈着などからはじまり、座瘡様皮疹(ざそうようひしん)(塩素ニキビ)、爪の変形、まぶたや関節の腫れなどが報告されています。

どこにあるの?

 日本では製造禁止からすでに45年が経過しています。古いビルや工場には今もPCBを使用した電気機器などが残されていることがあります。

【変圧器】

1953年から1972年に国内で製造
【コンデンサー】

1953年から1972年に国内で製造
【安定器】

1957年から1972年製造

もしもPCBが見つかったら?

 PCB廃棄物は、定められた期限までに処分しなければなりません。とくにPCB濃度が0.5%(5,000ppm)を超える「高濃度PCB廃棄物」は、一部の地域においては処分の期限が間近に迫っています。高濃度のPCBを含有する変圧器、コンデンサーなどは機器に取り付けられた銘板を確認することで判別できます。また、製造から40年経過した古い安定器は劣化して破裂し、PCBが漏れる事故が発生しています。1977年3月までに建築・改修された建物は、古い安定器が使用されてないか確認し、見つかった場合は速やかに処分してください。
 なお、PCB濃度が5,000ppm以下の低濃度PCB含有廃棄物及び微量PCB汚染廃電気機器等(PCBを使用していないとする電気機器等であって、数ppmから数十ppm程度のPCBに汚染された絶縁油を含むもの)については、低濃度PCB廃棄物として適正に処理する必要があります。

※処分の際の届け出方法や、お問い合わせ先は各都道府県によって異なります。
 詳しくはこちら(http://pcb-soukisyori.env.go.jp/)をご確認ください。

参考資料:環境省広報誌「エコジン2017年10-11月号」