県内最大級のメガソーラー稼働 エネルギーの地産地消を目指す

矢野産業株式会社
宮崎市祇園3丁目1番地 TEL.0985-24-3551
http://yanosangyou.co.jp

矢野産業株式会社

県内最大級の大規模太陽光発電所「国富第1・第2メガソーラー」が国富町に建設され、2013年3月に竣工する。建設したのは、宮崎市田野町と日向市に砕石工場を持つ砕石業の矢野産業株式会社(宮崎市)と、世界最大級の太陽電池工場を国富町に持つソーラーフロンティア株式会社(東京都)。

矢野産業は、昭和37年の創業で、県内最大の砕石業者である。徹底した公害防止対策のもと環境に配慮した操業を行っており、工場敷地内にグラウンドや野球場など一般にも開放するファクトリーパークを設置するなどの地域貢献でも知られる。

植栽、グラウンド整備などを行い地域に開放している日向工場のファクトリーパーク

国富町の建設地は、それまでは同社の子会社である宮崎再生資材木脇工場が、廃コンクリート、廃アスファルトを道路の路盤材用に再生していた。同工場はメガソーラー建設後、隣地に移転する。
 矢野産業は、数年前から社有地を有効活用する新規事業として太陽光発電参入の構想を持っていたが、2012年7月に「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」がスタートしたことから計画を本格化させた。
  「国富メガソーラー」では、土地を矢野産業、ソーラーフロンティアが国富工場で生産するCIS薄膜太陽電池を使用した太陽光発電システムを供給するという役割分担をしている。

2013年3月竣工予定の国富第1・第2メガソーラー。手前のログハウスは見学者用施設となる。

施設は、4.72ヘクタールにパネル14000枚を設置する第1メガソーラーがソーラーフロンティアで、発電量2メガワット。隣接する2.44ヘクタールが矢野産業の第2メガソーラーで、パネル7000枚、発電量1メガワット。発電した電気は、全量九州電力へ売電する。
 第2メガソーラーの年間発電電力量は、現在同社が使用する電力の約16%に当たる。矢野俊也社長は、「今後一層の節電に務めながら、新規電力事業者として再生可能エネルギーの発電に取り組みたい」と語る。
 敷地は東九州自動車道のすぐ近くで、県道14号佐土原国富線沿い。完成するとパネルが並ぶメガソーラーが県道から間近に見え、見学者のための説明パネルなどを置いたログハウスもできる。

日向工場。製造する砕石は、土木・建設資材として使われる

「宮崎の企業が、宮崎の太陽光を活用し、宮崎で生産されたCIS薄膜太陽電池を利用した“地産地消"の発電施設です。環境学習の場としても活用してもらいたい」と、矢野社長。
 整地後の表土には、同社日向工場で生産し学校のグラウンドなどに活用されている「美砂(みさご)」という砕石製品を使用。雑草が生えにくく、メンテナンスの手間が軽減されるという。再生可能エネルギーを生み出すメガソーラー参入により、循環型社会を目指す同社の取り組みがまたひとつ形になった。

国富第1・第2メガソーラーの概要

名称 国富第1メガソーラー
発電事業者 ソーラーフロンティア株式会社
敷地面積 矢野産業所有地 約47200平方メートル
(システム設置面積約37300平方メートル)
総出力 約2247kWp
モジュール枚数 ソーラーフロンティア製
CIS太陽電池約14000枚
年間発電電力量(推定) 約2900MWh
年間Co2削減 約90万kg
名称 国富第2メガソーラー
発電事業者 矢野産業株式会社
敷地面積 矢野産業所有地 約24400平方メートル
(システム設置面積約18400平方メートル)
総出力 約1088kWp
モジュール枚数 ソーラーフロンティア製
CIS太陽電池約7000枚
年間発電電力量(推定) 約1400MWh
年間Co2削減 約45万kg