リニア実験線を利用したメガソーラー本格稼働

宮崎ソーラーウェイ株式会社
宮崎市橘通東3-1-47 国際航業株式会社宮崎営業所内

前川 統一郎さん

都農町にあるリニアモーターカー実験線の上に太陽光発電パネルを設置して発電を行うメガソーラー発電所(1メガワット級の太陽光発電設備)が平成23年3月から稼働する。

事業者である宮崎ソーラーウェイ株式会社(国際航業グループ)は、平成21年4月にみやざきソーラーフロンティア構想(*1)の公募に応じて県、都農町とパートナーシップ協定を締結し、翌22年4月からテストプラントとなる都農第1発電所の運転をスタートさせていた。第1発電所(50kW)は試験データーを得るためのもので、同年9月に本格的なメガソーラー施設となる都農第2発電所の建設が始まった。

都農町の海岸線近くを南北に走るリニア実験線に3.6kmに渡って太陽光発電パネルが並ぶ様子は壮観で、今後、都農町では、太陽光発電を活用したまちづくり、地域活性化を推進していく。

*1 みやざきソーラーフロンティア構想…平成21年度から本県が取り組んでいる新エネルギー構想に基づき、企業と連携したメガソーラーの立地をはじめ、産学官連携で太陽光発電の拠点づくりを目指す。

太陽光発電のシンボルにしたい

ソーラー全景01
ソーラー全景02

この場所を選んだ理由について、代表取締役の前川統一郎さんは「当社がメガソーラー事業を積極的に進めようとしていたタイミングで県からの公募があり、設置に当たってはリニア実験線という先進科学のシンボルを今度は低炭素化社会のシンボルとしたいという思いがありました」と語る。

同社(グループ)はもともと自治体のインフラ整備事業を手がけることから、太陽光発電事業を「グリーン・インフラ」と位置づけ、地域との連携を大切に考えている。その点、公募した県も都農町も環境への関心が高く、今後発電した電気を利用した第一次産業のブランドづくりや環境学習の拠点としての役割など、共に活用アイデアを出し合い、共に歩むパートナーとしての魅力も挙げる。

まずはグリーン電力証書としての活用から

ソーラー空撮
ソーラー見学用台

リニア実験線を利用した細長い施設での本稼働が可能になれば、例えば条件が悪い未利用の土地や、“遊休空間”の利用が提案できる。実際、第1発電所の建設にあたっては、高架の上にどうやって台を組むか、施工後のメンテナンス、発電コストなど経験のない場所での難しさを多く経験したという。

「欧米ではすでに大規模なソーラー発電を、化石燃料と並ぶエネルギー源として考えており、今後のニーズは大いにあります。日本ではまだ電力事業に関する許認可の問題があり、作った電気をすぐに地元で利用するというわけにはいかないのが現状。そのため、当面ソーラー発電で得ることができるグリーン電力証書を都農町に活用してもらう方法を考えています」。

メガソーラーをシンボルとする新エネルギーのまち都農町。本格稼働によって、まずはクリーンな太陽光発電へ、県民の注目が集まりそうだ。