ひとりひとりの省エネを集める「CO2見える化」

NPO法人 地球環境融合センター 九州支部
Mihoko International Office
宮崎県宮崎市丸山2丁目109-2 丸山ハイツ102
TEL:0985(41)6789

九州事務局 兒玉美浦子さん

「みんなでエコ、まちぐるみでエコ」を呼びかけ、個人レベルのエコポイント制を提案しているNPO法人地球環境融合センター(東京都)。活動は全国に広がっていて、九州事務局を務める宮崎市の兒玉美浦子さんを訪ねた。行政書士である兒玉さんは、ISO9001・14001主任審査員としての審査業務とそれに関するコンサルティングを行うほか、エコアクション21審査人でもあり県内の環境事情にも詳しい。

同法人が提案する個人レベルのエコポイントとは、大学や家庭で取り組む省エネ行動をポイント化するシステムを使って、CO2の削減量や、電気代などが一目でわかるようにするもの。
「ひとりひとりの省エネが数値で表せれば、CO2削減に貢献しているのが分かるし、京都議定書の目標にも近づける。今は個人レベルの取り組みはカウントできませんからね」と兒玉さん。

建物まるごとナビ

見えないCO2が数値で見える装置は「CO2見える化」と呼ばれている。現在、設置しているほとんどはビルや公共施設などの建物。
 同法人がまず建物全体の省エネ診断を行い、電気、ガス、水などを管理する「建物まるごとナビ(CO2センサー、温度センサーなどの設置も必要)」を設置。建物まるごとナビは通信回線でつながって、エネルギーを監視、自動管理し、削減できたCO2もわかる。さらに、設定目標を省エネ判断の基準にして検証し、削減したCO2の買取業務まで行っている。

CO2の取り引きは、国内で削減したCO2を大手企業などが排出量取引に充てるための認証業務。「省エネナビによるCO2見える化」が家庭レベルまで普及し、さらにネットワーク化されれば、小さな省エネ行動まで集めることができる。すでに関心を示す自治体や企業も多く、点が線につながることは夢ではない。

同法人のキーパーソンで、10年ほど前から「ITを利用したCO2の見える化」を進めてきた兒玉さんの上司である木暮徹さんは、「CO2のエコポイント化は、自治体と一緒になって街ごと・まるごと省エネの活動が進められ、地域の活性化、雇用も生み出します。電気、水道、ガス、全てのエネルギーをもっと効率よく使い、削減を進めるためにも、見える化を進めたい。」「公共施設の排出量をすべての住民でオフセットできるように、自治体が省エネナビを使えば日本は守れるのです。」と言う。
 目指すは、CO2取り引きの統一市場づくりだ。