『ビオトープ』とは、「人為的に再生された自然生態系の観察できる場所」のことを言います。また、自然界の生態系が食物連鎖で成り立っていることを体験することができる人工的に造られた庭でもあります。
ビオトープの整備には、専門的な知識をもった人が必要となります。「この場所には池をつくり、水辺には水生生物が育ちやすいようにこの植物を植栽、そのまわりにはこの植物を…」という感じで造らないと、自然生態系をなす庭を造ることはできないからです。そこで、ビオトープを園にも造ろうと思ったひかりの森こども園の屋敷和久園長は南九州大学環境園芸学部の造園計画研究室・関西剛康教授に相談し、1年をかけて2012年4月に完成しました。
 ここのビオトープは原っぱエリアと水辺エリアに分かれており、原っぱエリアには草食昆虫の餌場・生息地となる甲虫類が好むクヌギ・シマトネリコ等や、野鳥等の小動物を呼び込むためにエゴノキ・ソヨゴ等の実のなる木が植栽されています。その成果もあって現在では多くの野鳥が園内に飛来します。
また、実った果実の収穫を幼児や児童たちは楽しみ、バッタやカマキリなどの虫の採集もしています。水辺エリアには自由に中に入ることもできる池があり、水遊びをしながら水生生物の生態系を身近に観察できます。


 「園はビオトープだけではなく、オール電化施設、太陽光発電、園庭全面天然芝、保育園横を流れる用水路の水環境改善によるホタルの誘致、農園での野菜栽培等のエコ活動も積極的に取り組んでいます。2009年3月には宮崎県よりこどもエコチャレンジ施設に認定されました」と屋敷和久園長。365日開かれた園にしたいという屋敷園長の思いから、ビオトープを日曜日には一般開放しています。自然の生態系を観察できるということで親子連れに口コミで人気となっています。

 
水辺にはゲンゴロウ・ヤゴ・トンボ・カエル・サワガニ等が確認でき、近隣で子どもたちが採取したフナやメダカ等も生息しています。また、ガマ・オモダカ・フトイ・セキショウ等の水生植物も生育し、多くの生き物が暮らす小さな楽園を形成しています。自然豊かな環境は子どもたちの五感に刺激を与え、多くのことを体験して学ぶことができます。親子で生態系の観察にでかけてみませんか。

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