霧島ジオパークの魅力

 霧島ジオパークの特徴は、カルデラを形成した巨大噴火の噴出物と20を超える霧島の火山と火口湖がひしめき合うように複雑な地形をしているところです。2011年には新燃岳が噴火し、この噴火による植生の破壊とその後の移り変わりを観察できるのもこのジオパークの魅力です。

*2020年7月現在、火山活動の影響で新燃岳の火口中心から半径2km以内のエリアとその周辺の登山道は立ち入りが規制されており、ジオサイトの新燃岳、中岳、琵琶池、獅子戸岳に行くことはできません。

緑のコントラストでいろいろな表情を繰り広げる「甑岳」。
秋から景色は紅葉色になり、さらに美しいコースに。

 えびの高原の不動池近くが登山口の「甑岳」。台形の山容はまるでプリンのような形をしています。「甑岳」の由来は、山の形が昔調理に用いられていた道具「甑(蒸し器)」に似ていることからこの名が付いたといわれています。
 高さは1301メートルで、成層火山です。頂上には直径約400メートルの浅い火口があり、南九州では珍しい低層湿原を形成しています。

霧島の山々の中でも手軽に登れる山

 登山口から山の中に入るとすぐ周りの景色は一変します。アカマツ林やブナ・モミの大木、そしてその木々に生息するコケがまるで緑の絨毯のように広がっています。
 コースはえびのエコミュージアムセンターのスタッフにより整備され、初心者も安全なようにと目印の案内板やロープなどがあるので案内人がいなくても気軽に楽しめるように工夫されています。
 涼しい時間に鳴くことが多いヒグラシの鳴声をBGMに歩くこと10分。平坦なコースになってきます。この辺りは秋の紅葉がすばらしく、夏とは違った景色が広がります。
 コースの人気スポット、木製の橋が見えてきます。涼しげな沢の流れが、ひと時、暑さを忘れさせてくれます。この沢の橋を渡ると頂上までは約400メートルの急斜面を登ります。

宮崎でこんな風景が見られることに感動。

 急斜面を登ること約30分。「後ろを振り返ってください。正面に韓国岳が望めます。」と須田さん。山腹で休憩しつつ、周りの山や、きのこを観察しながらゆっくりと山頂へ歩みを進めます。

四季折々の表情をみせる火口。
火口湿原への立ち入りはやめましょう。

 火口湿原を目指して、火口内に下り、約10分ほど下りていくと目の前に広がるのは火口湿原です。夏には青々としたススキがゆらゆらと迎えてくれます。湿原へ向かって進むと気持ちがいい風が吹き、気温が少し下ります。湿原に立ち入り禁止のロープが張ってあり「自然保護のためにも入らないようにお願いします」と須田さん。湿原周辺にはクサボケやモウセンゴケなどを見ることができます。
 また、火口縁を一周できる歩道が整備されており、えびの市、小林市が一望でき、加久藤カルデラを望むことができます。

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