住宅街を流れる水流川。澄んだ水には魚が泳ぎ、サギなどの鳥も飛来します。「花も色々、見ることができますよ。」と右岸の遊歩道を案内してくれたのは、川の保全活動を行う大塚地域まちづくり推進委員会環境部会副部会長で、宮崎県版レッドデータブック編集委員も務める西邦雄さん。 同部会は川周辺の植物や水辺の生き物を掲載したマップを作成。「調査中、県レッドリストで準絶滅危惧種に指定されているタコノアシとミゾコウジュを見つけ驚きました。」と西さん。タコノアシは、放射状の枝についた種が赤くなるのが特徴で、それがタコの足に似ていることが名前の由来。9〜10月に白い花が咲き、晩秋には全体が紅葉するので探す目印になります。西京園橋地域の湿地で見られ、同部会はタコノアシの保護活動も行っています。 観察は、ヨメナ、ソクズ、センニンソウなどの花からスタート。小さくも個性的な花々に触れることのできる遊歩道の散歩コース。9〜10月、下流の広場では、地域の子どもたちが植えた彼岸花、住民が種まきしたコスモスも見ごろです。


「水流川では、30年ほど前にはホタルが飛び交い、子どもたちは泳いで遊んでいたと聞いています。」と西さん。その後、環境が悪化。生活排水などの影響も受け、臭いも強くなったことから住民が市に陳情し、平成25年に再生工事が完了しました。大淀川の水を通水し、水量が増えたことにより水質が改善され、魚が住める環境を取り戻したのです。川遊びの拠点にしたいと作られた飛び石エリアは特に魚が集まる場所。子どもたちは、メダカやカニを探したりして楽しんでいます。 今後、さらに環境を整えて生態系を豊かにし、将来はホタルを呼び戻すのが同部会の夢。「地元の川について知り、たくさんの人にここを訪れてほしい。」と西さん。地域の憩いの場として、魅力が高まっています。

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